モンゴルに自由と統一を!日本人と共に民族独立を目指したバボージャブ将軍の戦い【五】 (3/6ページ)
「日露戦争でロシアのコサック騎兵を相手に大立ち回りを演じた南モンゴルの英雄バボージャブが、大モンゴル国を目指してやって来る!」
バボージャブの噂を聞きつけた道中のモンゴル族は、彼の声望を慕って次々と参集。出発当初は数十名だったバボージャブたちが、いつしか二千人を擁する一軍に膨れ上がっていました。
この報せは大モンゴル国の首都フレーにまで届き、心強い援軍に喜んだボグド=ハーンは、軍務大臣のアルホア(阿尓花)公ナスンアルビジフ(那遜阿尓畢吉呼)を迎えに出します。
また、同時期に開魯鎮(かいろちん。現:内モンゴル自治区通遼市)で蜂起した烏泰王(うたいおう)への援軍として、道中で兵の徴募もさせました。
「……で、貴殿がバボージャブか。南モンゴルで少しは鳴らしたらしいが、辺境の馬賊上がりが中央(北モンゴル)でどれだけ通用するだろうな?」
自分より優れた人材をあまり喜ばなかったナスンアルビジフは、バボージャブの台頭を予防するべく、側近のシャオパエンパタ(小巴彦哈達)と同格に扱うことで、ライバル心を煽ろうとしました。
(やれどっちが上だの下だの、まったくバカバカしい……しかし、すべては大モンゴル国のため、我らが大ハーンのため。