干支の時刻を描いた浮世絵。江戸時代の時刻を知れば江戸がもっと楽しくなる【その2】 (5/8ページ)
今世斗計十二時「未ノ刻」 画:五渡亭国貞(歌川国貞)出典; 国立国会図書館デジタルコレクション
この浮世絵のタイトルには「未の刻」とあります。今でいうおよそ“午後1時から3時”の女性の姿を描いたものです。一番最初に目がいくのは“朝顔の花の傘”ではありませんか?実はこれは日傘なんです。本当にこんな日傘があったのならなんと素敵なことでしょう。襟元の空き具合からしても季節は夏でしょう。
この娘さんは三味線を担いでいます。つまり、三味線の稽古に行く途中もしくは帰りの姿です。頭にはいくつもの簪を差していてとてもお洒落が好きなようです。履物を見ると、いわゆる“ぽっくり下駄”を履いています。
