干支の時刻を描いた浮世絵。江戸時代の時刻を知れば江戸がもっと楽しくなる【その2】 (6/8ページ)
この下駄はいわゆる“禿”や“芸奴”さん、もしくは年少の少女が履くものです。
絵の右上に描かれている、子供たちの絵を見てみると。
今世斗計十二時「未ノ刻」(部分) 画:五渡亭国貞(歌川国貞)出典; 国立国会図書館デジタルコレクション
子供たちがお弁当のような包みを持って、何やら背中に背負っています。江戸時代、子供たちは寺子屋に通っていましたので、寺子屋への行き帰りの姿でしょう。一緒の寺子屋に通う友達なのでしょうね。
この絵の中に「八つ時」と描かれていますが、未の刻=「八つ時」だったのです。これはまた後ほどご説明します。