貴乃花「鬼の形相」上手投げ! 大相撲「伝説の一番」舞台裏 (4/5ページ)

日刊大衆

相撲人生に大きく陰を落とす大ケガとなってしまいました」(相撲誌記者)

 転じて、平成の「長い相撲」と言えば、01年夏場所6日目の琴光喜-武双山戦だ。左を差した大関・武双山のすくい投げを警戒した琴光喜は、右上手を取って相手の動きを探っているうちに、5分が経過。水入りとなったが、再開後も両者ともほとんど動きがなく、9分16秒で再び、戦闘は休止。2番後に取り直しとなり、「三度目の正直」は琴光喜が右下手投げを連発した後、寄り切りで勝利した。

「何度も勝負を仕掛けようとしましたが、自分の度胸が足りなかった……」と、計9分45秒の相撲を反省気味に振り返るのは、琴光喜である。

 06年夏場所千秋楽の優勝決定戦、白鵬-雅山は新しい時代の到来を告げた一番だ。新大関の白鵬と大関経験者の雅山は、千秋楽の本割りを終えて、ともに14勝1敗。互いに初優勝をかけた決定戦は、元大関の意地が炸裂し、白鵬の再三の攻めをしのぐ大相撲となった。右四つ十分の白鵬が上手投げで崩しながら寄り、最後は力尽きた雅山が土俵下に崩れ落ちた。

「まさに、白鵬時代の始まりだったね。雅山に1敗をつけたのは、実はオレ。今でも、“あのとき、旭天鵬に負けていなければ優勝していた”と、雅山にイヤミを言われているよ(笑)」とは、友綱親方の弁だ。

■「ヒール横綱」朝青龍

 さて、平成時代をかき回した「ヒール横綱」と言えば、朝青龍だ。03年春場所、横綱に昇進した朝青龍は04年に入ると絶好調。2場所連続全勝優勝で35連勝とし、夏場所6日目は全勝同士、平幕・北勝力戦が組まれた。この場所、3大関を撃破して波に乗る北勝力の勢いは止まらなかった。得意のノド輪が冴えまくる北勝力の腕を外しきれず、朝青龍はドスンと土俵に仰向けにひっくり返り、連勝がストップしてしまう。

 千秋楽、2敗の両者は、優勝決定戦で再び対戦するのだが……。

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