何も知らないまま社会に放り出され…プロ野球選手の引退後にひそむ地獄 (1/5ページ)
新型コロナウイルスの感染拡大を受け、開幕が延期されていたプロ野球だったが、6月19日、ついに2020年のシーズンが開幕。当初の予定より少ない120試合のペナントレースが始まった。
「おあずけ」を食ったぶん、今シーズンを誰よりも楽しんでやろうというのがファン心理というもの。そのために、「プロ」ならではの野球の見方や野球界のウラ話を知っておくのは一興だろう。
現役時代に千葉ロッテマリーンズで活躍し、第1回WBCでは正捕手として世界一を経験した里崎智也氏による『プロ野球 里崎白書 Satozaki Channel Archive』(扶桑社刊)は、プロ野球に関する「知らなかった!」「そうだったの!?」が満載の一冊だ。
この本は里崎氏のYouTubeチャンネル「里崎チャンネル」の内容に追記を加えて書籍化したもの。「セ・リーグがパ・リーグに勝てなくなった本当の理由」から「契約交渉のウラ技」まで、ファンでも知らないプロ野球の真実が、歯に衣を着せぬ「里崎節」全開で明らかにされている。
今回はそんな里崎氏にインタビュー。プロ野球にまつわる様々な疑問をぶつけてみた。その後編をお届けする。
■野球しか知らない人間が野に放たれる…プロ野球選手のセカンドキャリアにひそむ地獄――FA移籍会見で涙を流す選手について違和感があると書かれていましたが、私も同感です。これは同僚の立場からはどう見えるんですか?
里崎:現役時代も「アホやな」と思っていましたけど、引退した今でも意味がわからないです(笑)。トレードで放出されるなら、自分の意志で移籍するわけじゃないので、泣くのもわかるんですけど、FAって自分で決めて出ていくんですよ。泣くなら移籍しなきゃいいじゃんっていう。
サラリーマンでいえば、ヘッドハンティングで他の会社に転職するといって、送別会で泣くようなものですからね。意味わからないでしょう。晴れ晴れとした顔をしてないとおかしいじゃないですか。
――年俸交渉についての部分も面白かったです。