源頼朝の遺志を受け継ぎ武士の世を実現「鎌倉殿の13人」北条義時の生涯を追う【三】 (3/6ページ)
「佐々木殿……お宅の御子息らが最近、佐殿(すけどの=頼朝)の元へ出入りしておるな?」
ギクリ……長い歳月を経て結構ナァナァになっているとは言え、頼朝は平治の乱で朝廷に楯突いた重罪人。それがたとえ当時ミドルティーンのあどけない少年であろうと、本来なら気安く交流していい存在じゃないのです。
「えぇ……ソレガナニカ……?」
まさか朝廷から何かお咎めがあるんじゃ……気が気でない秀義に、景親は笑って手を振りました。
「そう硬くなりなさんな……いや、実はな。佐殿が謀叛を起こすんじゃないかって都でちょっと噂になっててな……」
「へ、へぇ……ソーナンデスカ、シラナカッタナァ……ハハハ……」
「だから硬くなんなって……まぁ、都では情報が混乱してンのか、佐殿を担ぎ上げた謀叛の首謀者が、とっくに死んだ比企掃部允(ひき かもんのじょう。頼朝の乳母の夫)と思われててよ……笑っちまうよなぁ」
いや、笑えないんですがそれは……どうしても頬がひきつる秀義に、景親が言います。