源頼朝の遺志を受け継ぎ武士の世を実現「鎌倉殿の13人」北条義時の生涯を追う【三】 (1/6ページ)
前回のあらすじ
時は平安末期の治承四1180年。源氏討伐の動きを察知し、ついに挙兵の決意を固めた源頼朝(みなもとの よりとも。佐殿)。
入念に準備を進める中、義弟の北条義時(ほうじょう よしとき)はじめ御家人たちの一人ひとりに「そなただけが恃みだ」と告白します。
後でバレてしまうようなわざとらしい縁起でしたが、純粋な坂東武者たちは「そこまで言ってくれるなら!」と感動し、身命を惜しまぬ戦さ働きを誓うのですが……。
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源頼朝の遺志を受け継ぎ武士の世を実現「鎌倉殿の13人」北条義時の生涯を追う【二】 とっくにバレていた頼朝の挙兵計画……さて、一方その頃。東国の後見(支配者)として相模国大庭御厨(現:神奈川県の中央部一帯)を治めていた大庭平三郎景親(おおば へいざぶろうかげちか)は、近江国の住人・佐々木源三郎秀義(ささき げんざぶろうひでよし)を呼び出しました。