源頼朝の遺志を受け継ぎ武士の世を実現「鎌倉殿の13人」北条義時の生涯を追う【六】 (6/7ページ)

Japaaan

「坂東に、武士の別天地を築きたい」

と言っても、別に朝廷に叛逆する訳ではなく、京都とほどよい距離感を保ちながら、自分たちだけで、なるべく気ままな暮らしができないものか……そんなことを考えていたようです。

「ナンデウ朝家ノ事ヲノミ身グルシク思ゾ。タダ坂東ニカクテアランニ、誰カ引ハタラカサン」

【意訳】なんでそんなに朝廷ばっか気にするんだ。坂東にいれば、誰も佐殿をこき使うようなこともなく、自由気ままに暮らせるのに……。

独立自尊の気風が強く、絶対権力が生理的に嫌いな坂東武者の一人・上総介広常。将門の子孫でもある。

これは御家人の一人・上総介広常(かずさのすけ ひろつね)が頼朝の上洛を諫める発言ですが、これこそが「坂東で自由に生きたい」という御家人たちの願いを端的に表すものでした。

武士はその発祥より百年来、ずっと公家たちの地下人(じげにん)として低く扱われ、朝廷の権威を求めて見苦しく寸土(すんど。わずかな土地)を争い、殺し合って来ました。もう、そんな暮らしは止めにして、自由にのびのび暮らしたい。

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