知ってる? 「淡々」と「坦々」の違い (2/6ページ)
転じて、「坦々と」は、道や場面、展開などに変化がなく、無事に、あるいは平凡に過ぎる様子を表す言葉です。
また「坦々」は、常用漢字外なので新聞や公文書ではひらがなで「たんたん」と表記されます。
◇「淡々と」と「坦々と」の違いは?
「淡々と」と「坦々と」のどちらも「たんたんと」と読みますが、その意味は微妙に違います。
「淡々と」は、「色や態度があっさりしている様」を、「坦々と」は「起伏がなく平らな様、物事が平凡に過ぎる様」を意味します。
以下に、意味と例文を整理します。
☆「淡々と」は「色や態度があっさりしている様」
「淡々と」は、淡くぼんやりしていることから、次のような状態を表現できる言葉です。
・色や風味があっさりしている
・態度があっさりしている
《例文》
・淡々として風雅な和菓子だ。
・彼は、仕事で失敗しても淡々としている。
・彼女は、自身の波乱万丈の人生について淡々と語った。
☆「坦々と」は「起伏がなく平らな様、物事が平凡に過ぎる様」
「坦々と」は、起伏がなく平らなことから、次のような状態を表現できる言葉です。
・大地・平野・地面・道路がどこまでも平坦である
・時間や物事の流れが大した変動・起伏なく(無事に)過ぎる様子
《例文》
・見渡せば、坦々とした平野がどこまでも広がっていた。
・あまりにも坦々と進む試合運びに、観客も帰り始めました。
・他人から見れば、坦々とした日々の連続かもしれない。