玉木宏と川口春奈主演『極主夫道』を襲う「原作至上主義」魔の声 (3/5ページ)
■原作の違いに難色を示すファン
「それだけに、“もっと原作通りにしてほしかった”という不満の声が少なくない。たとえば、原作は和室の小さなアパートで暮らしていたが洋風のオシャレな一軒家になっていたり、ドラマオリジナルキャラに龍と美久の“娘”である黒田向日葵(白鳥玉季)がいたりと、変更点がかなり多いですからね。原作はウェブ配信されているんですが、コメント欄がドラマの話題で荒れていました」(専門誌記者)
コメント欄を見ると、《ドラマの改悪が本当に酷くて悲しかった。2話以降は観ない》《安っぽいファミリードラマと極道ドラマをいい感じに切り取りましたみたいな感じで原作の面白さがなくて残念でした》《唯一許せるビジュアルは玉木宏と猫だけ》と辛らつな意見が目立った一方で、《これを機に原作を見始めた》《思ったより楽しかった》という声も多かった。
「原作にはない“別組織との抗争”も描かれて、少しシリアスな展開があるのも、ファンから不評を買いました。しかし、原作は1話がおよそ14ページで、各話が独立したギャグに全振りの短編です。オチがないままシュールに終わる回も多く、そのままドラマにするには難しい。
部屋にしても、原作設定どおりだと照明が薄暗すぎて画面が暗くなってしまう。映像的なことを考えると仕方ないと思いますけどね……」(前同)
■実写化作品に批判はつきもの
『極主夫道』に限らず、「漫画や小説が原作の実写化作品」は、程度の差はあれ原作との違いから非難されることが多い。