ハイビスカスの種が納豆に…! 世界に広がる驚きの納豆文化 (4/6ページ)
高野:そうですね。アジア、西アフリカ各地域の納豆菌を集めて、どれが一番おいしい納豆を作るかを決める大会を開催しました。あれも結構丁寧にやっていて、ちゃんと地区予選から始めて、決勝リーグを設けたんですよ。
――新潮社の一室で行ったそうですが、匂いは大丈夫でしたか?
高野:大丈夫だったかは分からないですが(笑)、相当匂いは残ったと思いますね。
――激戦を繰り広げ、協議の結果はなんと1位が2組。韓国のチョングッチャンとブータン納豆でした。ただ、高野さんはパルキア納豆推しと相当レベルが高かったことがうかがえます。
高野:もう全然遜色なくて、どこが優勝してもおかしくなかったです。さらに面白いのは、おそらく1週間後だったら結果が変わっていたということですね。日本の納豆は1週間冷蔵庫に入れておくと普通風味が落ちるじゃないですか。でも、ここで作った納豆たちはすごく美味しくなっていて、納豆製造業者である登喜和食品の遊作社長に食べてもらったら「納豆菌が豆に食い込んでいる。ダワダワが一番美味しい」と言っていました。
つまり、1週間のあいだにどんどん発酵が進んでいたのでしょうね。遊作社長は「野生の菌だから強いのかも」とおっしゃっていたけれど、納豆職人も唸る美味しさなんですよね。
――『辺境メシ』も含めて、食にまつわる本はすごく高野さんが楽しそうに見えます。
高野:楽しんでやっていますからね。
――食をテーマにした取材の醍醐味は?
高野:食の取材は到達点が深いんですよ。他のものが対象だと見える、聞こえる、触れるということまでなんですけど、食って口の中から体に入ってくるでしょ? だから、奥まで入り込んでくる感じがするんです。まさに「腹落ちする」ということが多い。その到達点は深いですね。