ハイビスカスの種が納豆に…! 世界に広がる驚きの納豆文化 (5/6ページ)

新刊JP

――納豆はその最たるものだなと思います。ここまで広がりがあるとは。

高野:そうなんですよね。もちろん、納豆菌について科学的に調べてもらったりもするけれど、科学的な調査以前にあの匂いと味でどう考えても納豆だと分かる。そこが面白いというか。

――今回で納豆の取材はひと段落ですか?

高野:そうですね。納豆の謎を解明したくてやってきましたが、一通りの謎は解明できたかなと思います。

――今、注目している別の食材はありますか?

高野:食べ物ですか。そういう意味だと、納豆を含めて各地の伝統食品が今、すごい勢いで消滅しつつあるんですよね。グローバリズムの影響で。

例えばミャンマーに食べるお茶というのがあって、お茶を発酵させて、普通はお湯を入れて煎じて飲むわけですけど、そうではなく、ご飯のおかずにして食べるんです。それで僕の知り合いが、作り方を2、3年前に見に行ったら、もう今では村で作っていないと。工場で製造している。昔ながらの伝統的な製造方法がなくなってしまいつつあるようなんです。

他にもそういう事例があって、野生のコメを食べている地域がまだあるんですよ。そこが具体的にどこかということは言えないですが、おそらくもう少ししたらそういう食文化もなくなってしまうんじゃないかと思います。安くて使いやすいコメが流通するようになれば、そっちに飛びつくじゃないですか。そういうものを見に行きたいですね。

――この本でも、セネガルに大豆が入り込んできて、主婦の間では時短料理として重宝されているとありましたね。

高野:そうなんですよ。インスタント食品みたいな扱いで。

――そういう変化が納豆を通しただけで見えてくる。

高野:そういうことです。いろんなものが見えてきて面白いですね。

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