人間の体が突然燃える「人体自然発火現象」の謎を科学的に検証する (5/5ページ)
健康状態の悪い人の体内で多量のアセトンが作られ、それが脂肪組織に蓄積して、静電気やタバコなどによって引火した可能性がある
考慮しなくてはならないのは、人体自然発火のほとんどは、屋内で、ひとりでいるとき、そして近くになんらかの熱源があるときに起こっているという事実だ。
町中の通りの真ん中で、この現象が起きたという事例はほとんど知られていない。さらに、これは人間だけに見られる現象で、動物に起こったケースはない。
ロウソク効果は、燃えている最中に犠牲者がもがき苦しんだりしない理由の説明にはならないようだ。また。周囲の家具などが炎の影響を受けない理由も、十分に説明できていない。
人体を完全に灰にするには、摂氏1600度もの高温が必要だという。火葬にするだけなら、980℃ほどでいいらしい。
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・現代の人体自然発火現象の事例
人体自然発火は昔の話ではなく、現代でも起こっている。2010年、アイルランドでの例だ。
76歳のマイケル・ファハティの焼死体が見つかったのは、彼のアパートの部屋で、暖炉に頭を向けて倒れていた。例のごとく、床や天井、そのほか室内はどこも燃えていなかった。検死官は、ファハティの死因は人体自然発火だと断定した。
2017年には、70歳の男性がロンドンの通りの真ん中で突然炎に包まれた。消防署の調べでは、促進剤の類の痕跡はなにも見つからなかったという。説明がつかず、この男性の死は不明として扱われた。これも人体自然発火の一例なのだろうか?
人体には、この地球上のさまざまな生き物の中で人間をユニークな存在にしている特徴がたくさんあり、私たち自身にもまだよくわかっていない人間の側面があると多くが信じている。そんな特徴のひとつが、いまだ謎だらけの人体自然発火という現象なのかもしれない。
References:Spontaneous Human Combustion: A Burning Mystery | Ancient Origins/ written by konohazuku / edited by parumo
追記(2020/11/03)本文を修正して再送します。