先史時代の穿頭術。脳外科手術の痕跡がある5000年前の頭蓋骨を発見(ロシア) (2/3ページ)

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はっきりした治癒の痕跡がなかったために、それが証明されました。頭蓋の表面には穿孔道具が使われた跡がはっきり残っています」

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image by:Darya Veselkova

・穿頭手術が行われた理由

 穿頭手術の痕跡には、3つのタイプがある。小さく細長い線状の跡、平行な溝のような大きく深い線状の跡、厚い刃でつけたとはっきりとわかる跡だ。

 先史時代の外科医が穿孔術を行う理由はさまざまだが、すべてが医療のためだけではなかった。儀式的な目的や、その人の性質を変えるために行った場合もあったかもしれない。

 荒っぽい治療法だが、これはひどい頭痛を和らげる、血腫を治す、頭蓋の怪我を修復する、てんかんを克服するという医療行為でもあった。

 幸いなことに、こうした治療は必ず麻酔を使って行われた。当時の医師は、術中に痛みを感じなくさせるために、大麻や幻覚キノコなどの自然の麻酔薬を使ったとされる。

 患者のまわりで踊りに陶酔するようなシャーマニズム的な処置では、病の回復は望めなかっただろう。

 残念なことに、この頭蓋の持ち主の男性は、どんな治療を施しても死を避けることができなかったようだ。

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