太宰治の歴史的名著『人間失格』が同調圧力から身を守るヒントになる! (1/3ページ)

新刊JP

『超訳 人間失格』(アスコム刊)
『超訳 人間失格』(アスコム刊)

人の目が気になり、つい期待に沿うように自分を演じてしまう。人の意見に同調し、流されて生きてしまう。明るくふるまい、うまくやっているようでも、心の中では不安がうずまいている。

『超訳 人間失格』は、このような息苦しさや同調圧力を感じる人に向けて書かれた一冊です。

『人間失格』の主人公・大庭葉蔵も、同じ苦しみを抱え続けた人間でした。
葉蔵は、小説の中でこのように独白しています。

「自分は隣人と、ほとんど会話が出来ません。何を、どう言ったらいいのか、 わからないのです」

この人間関係をめぐる悩みや苦しみは、時代を超えて人々が持つ普遍的なものです。
だからこそ、いま、『人間失格』をよみとき、現代の私たちに引きつけることで、生きづらさへのヒントになります。

本書『超訳 人間失格』(アスコム刊)では、明治大学教授の齋藤孝先生が、小説『人間失格』の物語を紹介しながら、登場人物の心情や太宰治のメッセージを丁寧に解説していきます。

もしあなたが、過去に『人間失格』を読み、「弱すぎる人間の話」と思ったり、暗くてたえられないと感じたりしていたら、そんなあなたにこそ、本書は響くはずです。

■つけた仮面に罪悪感を感じる必要はない

表紙

『人間失格』を読み解くキーワードのひとつが「仮面」。

葉蔵は、裕福な家の生まれで、美男子。とにかく女性にモテまくる。にもかかわらず、人に対して過敏に反応してしまいます。
そして、おどけてみせる仮面をかぶることを選びました。

「そこで考え出したのは、道化でした。(中略)自分は、人間を極度に恐れていながら、それでいて、人間を、どうしても思い切れなかったらしいのです。

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