男子大学生が「ドラァグクイーンメイク」に目覚めるまで (6/7ページ)
ただ、最初の頃は、男性一人だけで行くとなかなか男の自分がコスメを買うと思われなかったり、あんまりサンプルをもらえなかったりみたいなのはありましたね。女友達に頼んで、一緒にデパートコスメのカウンターに付いて来てもらうとかしてました。
このところは男性スタッフさんもメンズコスメも増えてきて、実際にメイクをしてもらったり接客してもらい商品を購入したりすることに抵抗感がなくなってきているかな〜と思いますが、店頭でしか分からないもの以外はやはりネットで購入しますね。
――世代にもよると思うのですが、「メンズメイク」のトレンドが来ていても、まだ自分は抵抗ある……という男性は多い気がします。これからメイクを始めてみたい男性に、アドバイスはありますか?
自分が日常のメイクを始めた時に、一番「メイクっていいな」と思えたのが、眉毛なんですよ。というのも、僕は元々眉毛の幅が割と短くて、それがめちゃくちゃコンプレックスだったんですね。
でも、地毛を整えて、ペンで眉を描き足したら顔の印象がすごく変わって。眉毛が仕上がるだけでこんなに気持ちが変わるんだ! と驚きました。まずは眉毛を整える、とかだとハードルも低いんじゃないでしょうか。
――女性の中にも、マナーの一環としてメイクをしているけれど、自分が本当にやりたいメイクを楽しめているわけではない人は少なくないです。そうした人に伝えたいことはありますか?
まずは一箇所から、自分の「好きなメイク」を始めていくとかですかね。本当に一つずつしていくしかないと思うんです。
僕もメイクを本格的に始めた当初は、人の目をかなり気にしていました。でも、納得いくポイントが増えていったら、それもどんどん薄れていきました。ちょっとずつで良いんだと思います。