男子大学生が「ドラァグクイーンメイク」に目覚めるまで (2/7ページ)
それからは、海外のクイーンのYouTubeを見たり、Netflixで『ル・ポールのドラァグ・レース』を見たり。
――それまでも、日常生活でおしゃれやメイクをすることになじみはあったんですか?
服とかヘアスタイルには関心はあったけれど、「自分の身の丈に合ったものを身につけるのが好き」というタイプで、特定のブランドにお金をかけていたわけではないですね。
メイクもそうです。スキンケアくらいは気を使っていましたが、ドラァグクイーンメイクをするようになって初めて、あれこれ調べるようになりました。
https://twitter.com/missfuuji/status/1320683659918127104?s=20
――憧れのクイーンもいるんですか?
『ル・ポール』のシーズン7に出ていたヴァイオレット・チャチキと、シーズン10のアクエリアですね。見た目の美しさだけでなく、内面や生き方を尊敬しています。
ドラァグメイクは、見ている側もしている側も自信が湧いてくるんですよね。男らしさ・女らしさというのを気にせずに、自分の好きなように両方の良いところを生かせる。
自分の中にある、とてつもなく大きな美しさの理想像を実現できる存在だと思ってます。
■ドラァグクイーンメイクが出来上がるまで
――コスメ、ウィッグ、ドレスと、ドラァグクイーンのスタイルを再現するには、いろいろな買い物が必要ですよね。最初に買ったアイテムを覚えていますか?
海外コスメブランド「HUDA BEAUTY」のアイシャドウパレットです。クイーンのYouTubeで紹介されていたのを見て、通販しました。
最初は塗るのも初めてだったんで、本当に苦労しました。自分の顔の形をよく知らなかったので、まず自分の輪郭や目元にどんな特徴があるかをよく知って、顔に合わせたメイクを試行錯誤していく過程が必要でした。
アイメイクは一気に印象が変わるので、やっていて楽しかったのですが、納得いくまでは時間がかかりましたね。