津軽の奇跡!「シジミの焼き殻」が傷ついた肝細胞を“3倍速”で再生する (2/3ページ)
シジミラーメンから、シジミを使ったアイスクリームに至るまでが売られている、まさに土地を代表する特産品で、
「なにしろ、資源保護のために、シジミ漁の時期も1日の漁獲量も、細かいルールが決められているくらいですから。解禁は4月。水温が上昇し始める連休明けから漁は本格化して、夏場の産卵期に約1カ月の休みが入り、10月まで続きます」(地元関係者)
どれだけ地元の人が十三湖シジミを大切に感じているかがわかろうというもの。「焼いたシジミの貝殻」と肝機能との関連性も「シジミの里」だからこそ研究されてきたものなのだ。
地元の医療研究者が言う。
「もともとシジミの貝殻は利用されることもなく、廃棄処分にされていました。それを青森県産業技術センターや弘前大学医学部を含む産・官・学が手を組んだ共同研究の末、有効利用できるようにしたのです。この研究は平成16年度の東北地方発明表彰で、発明奨励賞を受賞しています」
研究を進めた結果、シジミの貝殻を高温で焼くと、炭酸カルシウム成分がカルサイトという結晶構造に変化することが判明。それがどうやら、弱った肝機能を改善する効果を生むことも。
実際に行ったのが、肝臓に機能障害を起こしたラット(実験用ネズミ)による実験だ。燃焼シジミ貝殻の粉末を1カ月、連日投与したラットとしなかったラットでは、前者だけが肝機能の悪化で上昇するGOT、GPT、γ-GTPの数値が著しく低下したという。つまりダメージを受けていた肝細胞が、燃焼シジミ貝殻によって改善されたわけだ。
併せてカルサイトには、肝細胞の増殖を促進する作用があることもわかった。これもラットによる実験を行い、培養した肝細胞の生存率を36時間後に測定。燃焼シジミ貝殻を投与したラットのほうが、投与しなかったものの3倍以上になっていたという。
それだけ、一度破壊された肝細胞を再生する力を持っているわけだ。
「日頃から飲みすぎで肝臓をいじめている人、健康診断の時にγ-GTPなどの値が高くて弱っている人などには、シジミの身だけでなくて、焼いた貝殻まで含めて摂取するのがいいんですね」(医療研究者)
それだけではない。