「巨人の敗因は?セ・パ両リーグの“環境の違い”も」達川光男インタビュー (5/6ページ)

日刊大衆

プロ野球の世界では、スピードとパワーと正確性が重要視されているんだけど、たとえば、スピードボールを投げるピッチャーに関していえば、パ・リーグのほうが断然多いよね。ここ数年だけ見ても、ダルビッシュ有田中将大大谷翔平と、みんな150キロを優に超えていたもん。今だって、千賀みたいなオバケがいるし(笑)。同じリーグに、そんなピッチャーが数多くいれば何度も対戦しているうちに、スピードには慣れてくる。高速道路で長時間運転しているときと一緒だよ。ただ、バッターも黙って見ているわけにはいかないから、なんとか打ち崩すために、徹底的にバットを振り、筋力トレーニングなどを続ける。それによって、パワーがアップし、スイングスピードも上がるから、スピードボールに対抗できるバッターに成長する。ソフトバンクの選手でも、柳田や中村晃のボールを遠くへ飛ばす力は本当にすごいでしょ。日本シリーズでホームランを2本打った甲斐だって、9番バッターで、あれほどのスイングができるんだから。これがまさに、「環境が人を育てる」ということなんだよね。

 それに対してセ・リーグには、そこまで速いピッチャーは少ない。だから、日本シリーズで対戦すると、バッターは圧倒されてしまうんだろうね。ただ、私の現役時代にも、すでに「ストレート打ちのパ・リーグ、変化球打ちのセ・リーグ」という言葉があってね。「セ・リーグのバッターは変化球に強いけど、速い球には弱い」って言われていたんだよ。

 86年の日本シリーズで、黄金時代の西武と対戦したときも、渡辺久信とか工藤公康とか郭泰源とか、みんな速かったもん。ストレートと分かっていても振り遅れるし、すぐに対応するのが難しかったなあ。

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