様々な形式、様々なやり方。今、お墓について考えておきたいこと (1/3ページ)

新刊JP

『令和時代のお墓入門』著者の樺山玄基さん
『令和時代のお墓入門』著者の樺山玄基さん

生前整理や相続、エンディングノート、お葬式など、自分の人生をどのように締めくくるかを考える「終活」の中で、重要なのにあまりフォーカスされないのが「お墓」だろう。

「お墓」というと先祖代々受け継がれ、これからも承継されていくものというイメージが強いが、家族観の変化や、移動が活発になったことから、今、新たなお墓の形が求められているという。

今回は新たなお墓の形として注目される永代供養墓について解説をしている『令和時代のお墓入門』(幻冬舎刊)の著者で株式会社エータイの樺山玄基さんに現代のお墓事情について語っていただいた。後編では、永代供養墓に向いている人や多様なお墓の形についてうかがっている。

(新刊JP編集部)

■お墓をめぐる価値観の変化はここ10年で大きく変化

――「永代供養墓」はいつ頃から注目を集めているのでしょうか?

樺山:実際は以前からお寺にあったんですよ。大きく変わったのは1999年に「墓地、埋葬等に関する法律」が改正され、遺骨を他のお墓に移動しやすくなったんです。そこから、永代供養墓の需要が急速に高まり、ここ10年間でお墓のことを考える上で、「永代供養墓」というワードはよくのぼるようになりました。

その意味では、お墓に対する価値観がかなり変化してきているように思いますね。

――その価値観の変化は具体的にどのような変化なのでしょうか。

樺山:従来のイメージは一般墓ですよね。住まいは東京だけれど、お墓は田舎というのが以前の価値観だったのですが、今はもう田舎とあまり縁が深くないし、家族は全員東京にいるからこちらでお墓に入りたいということが通るようになってきたんです。

――なるほど。

樺山:あとは夫と別々の墓に入りたいという方もいます。一方でペットと同じ墓に入りたいという方もいますね。子どもがいないけれど、ペットが子どものような存在だから、と。そういう意味では価値観が多様化していますよね。

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