命令に従うことで、他人の痛みに鈍感になり責任を感じなくなる。脳の分析で明らかに(オランダ研究) (2/3ページ)

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・他者に命令されると責任をあまり感じなくなる
事前の予測どおり、研究者が同席した「強制グループ」の実行者は「自由グループ」よりもたくさん電気ショックを与えたという。
実験は計60回繰り返されたが、「強制グループ」の実行者はそのうちの半分で電気ショックを与えていた。一方「自由グループ」では平均23回だった。
また自分の行為をどう思うか質問してみたところ、自由グループの実行者の方が、より強く「ひどい」「申し訳ない」「責任を感じる」といった心情を報告していた。
さらに興味深いのは、命令を受けた「強制グループ」は、自分が他人に与えた痛みを過小評価していたらしいことだ。
じつは実験中、実行者が電気ショックを与えるたびに、犠牲者役の人の筋肉がこわばる様子を映像で確認することができた。
それを見て、一体どれほどの痛みだったと思うか実行者に質問したしてみたところ、「強制グループ」ではそれを軽く見積もる傾向にあったとのことだ。

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・他人の痛みを認識する脳の領域の活動が低下
また、MRIでも命令が共感反応を変えてしまうことが確かめられている。
脳の中で他人の苦痛を認識しているのは「前帯状皮質」「線条体」「中側頭回」「側頭頭頂接合部」「島皮質」などだが、MRIの結果によれば、強制グループのそれらは活動が低下していたのだ。