デザイナー・タンパク質の革命的な回復力。麻痺したマウスが再び歩けるように(ドイツ研究) (2/4ページ)

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・デザイナー・タンパク質で神経細胞が再生
今回、ドイツ・ルール大学ボーフムのグループは、そうしたものとはまた別のアプローチで麻痺の治療に挑んでいる。
本来なら治らないはずの壊れた軸索を「ハイパー・インターロイキン-6(hIL-6)」というデザイナー・タンパク質で修復しようというのだ。インターロイキン-6はサイトカイン(細胞から分泌される低分子のタンパク質)の一つなので、デザイナー・サイトカインともいえる。
"デザイナー”と呼ばれるのは、自然に生成されるインターロイキン-6を人工的に合成したものだからだ。もちろん単純に合成したわけではなく、神経細胞の再生を刺激するよう工夫がほどこされている。
今回の実験では遺伝子治療に適したウイルスが用いられ、「hIL-6を生産せよ」という遺伝的な指示を与え、脊椎が完全に損傷して後ろ足がまったく動かなくなったマウスの脳の感覚運動皮質に投与された。ウイルスは、hIL-6生産のための設計図を運動ニューロンに送り込む。