デザイナー・タンパク質の革命的な回復力。麻痺したマウスが再び歩けるように(ドイツ研究) (3/4ページ)

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 すると投与した部位の運動ニューロンがhIL-6を作り始めただけでなく、その指示は軸索の枝を伝って通常なら届かない重要な神経細胞にまで引き渡されたという。

 そのおかげで、たった1度だけの注射だというのに、数週間もするとマウスの後ろ足は動くようになり、再び歩けるようになったとのことだ。

 研究グループのディートマル・フィッシャー氏によると、ほんのいくつかの神経細胞にこの遺伝子治療をほどこしただけで、さまざまな神経細胞の軸索と脊椎の運動を担う経路の再生が同時に刺激されたのだそうだ。

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image by:Lehrstuhl fur Zellphysiologie

・怪我から時間が経過していても効果はあるか?

 研究グループの次のテーマは、脊椎を損傷してから直ちに治療を受けるのではなく、ある程度時間が経過してからでも同じような効果があるのかどうか確かめることだそうだ。

 人間でも同じことができるかどうかはまだ分からない。しかしそれまで10年かけて開発していたワクチンをたった1年で完成させた人類だ。案外近い将来、体の麻痺が過去の病になるなんてこともあるかもしれない。

 この研究は『Nature Communications』(1月15日付)に掲載された。
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