捨てられた恨みで怨霊に…『今昔物語集』より、復讐に燃える妻から逃げる夫、そして陰陽師のエピソード (2/6ページ)

Japaaan

これで恨まなかったとしたら、よっぽどの人格者なのか、あるいは(実は別の男と浮気していたなど)やましいことがあるのか……当然そんなことはない普通の妻でしたから、彼女は大いに夫を恨んだことでしょう。

「悔しい……長年連れ添ってきた妻にこの仕打ち……絶対に許さない……」

既に両親は他界しており、他に兄弟も身寄りもなかった彼女は、村はずれにある粗末なあばら家に転がり込み、飢えと寒さに苦しみながら孤独な最期を遂げたのでした。

怨霊となった妻が復讐に……!?

さて、寂しく孤独死してしまった妻ですが、身寄りがないため遺体を埋葬する者もなく、ずっと放置されていました。

普通だと、この時点で遺体が腐敗して悪臭や害虫の被害などからご近所さんか行政当局がしぶしぶ片づけるのがお約束ですが、不思議なことに妻の遺体はいつまで経っても腐敗しないどころか、生前とまったく変わらない姿を保っています。

「いったい、どういうことなんじゃろうか……」

不思議な遺体の噂は次第に広まり、とうとう「夜中、目玉が光っているのを見た」という証言を聞くに至って、夫は「妻が怨霊となったに違いない」と確信。恐ろしくなって陰陽師(おんみょうじ)に助けを求めたのでした。

「……かくかくしかじかにございまして、どうかお助け下され……」

依頼を受けた陰陽師。仕事はキッチリこなすけど、今回は事情が事情だけに、モチベーションがちょっと低め(イメージ)。

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