敵がいてこそ仕事はできる!幕末〜明治時代を駆け抜けた勝海舟の痛快な格言 (1/3ページ)
物心ついた時から、今日に至るまで、ずっと言われ続けてきたことがあります。
「みんな仲良くしましょう」
小さな頃は「はーい!」と元気よくお返事してはみたものの、いざ大人になってみれば、それが理想論に過ぎないことは誰もが痛感したことでしょう。
全員と仲良くできない以上、誰かが敵に回ることを想定して、誰かを味方につけないと生きにくくなってしまいます。
そこで「みんな仲良くしましょう」という理想論は「なるべく多くの味方を作れ≒できるだけ敵は作るな」という現実的なメッセージに解釈されていくのですが、そういう小賢(こざか)しい処世術を否定する偏屈者は、いつの時代にもいるものです。
今回紹介するのは、江戸幕末から明治時代にかけて活躍した勝海舟(かつ かいしゅう。文政6・1823年生~明治32・1899年没)の名言。彼の痛快な精神が、現代社会の清涼剤になればと思います。
みんな敵だと開き直れば、思いっきり仕事ができる!ナニ、誰を味方にしようなどといふから、間違ふのだ。みンな、敵がいゝ。敵が無いと、事が出来ぬ。
※「海舟座談」より。