透明な太陽光発電パネルが開発される。農作物を育てるグリーンハウスに設置すれば一石二鳥 (1/2ページ)
環境にやさしいクリーンな太陽光発電だが、パネルの下は日陰になってしまうという残念なところがある。
家屋やビルの屋上に設置するのならそれでもいいが、植物を育てるのに必要な太陽光を奪われてしまうのはもったいない。
そこで新たに開発されたのが、透明なタイプの太陽光発電パネルだ。これをグリーンハウス(ビニールハウス)などの上に設置すれば、電気が得られる上に、農作物も育てられるという一石二鳥な優れものとなる。
・透明なパネルを実現する有機太陽電池
アメリカ、ノースカロライナ州立大学のブレンダン・オコナー氏らの研究グループが扱っているのは、従来のシリコン太陽電池ではなく、有機太陽電池だ(なお太陽電池を並べてパネルにしたものがソーラーパネルである)。
有機太陽電池は、光の特定の波長だけをキャッチして、それ以外の波長は透過させるという柔軟な使い方ができる。早い話が、透明・半透明なソーラーパネルを作れるということだ。

・一部の波長がない光でも作物は育つか?
一部の波長が失われた光で、作物がきちんと育ってくれるのか未知数だった。そこでオコナー氏らは、各種フィルターを取り付けたグリーンハウスで30日間レタスを育て、実際に美味しい野菜が収穫できるものか試してみることにした。
気温・水・肥料・二酸化炭素といった成長に影響を与える条件はすべて同じだ。ただし、作物に与えられる光の波長だけは、有機太陽電池を通過したものに相当するよう青と赤の割合が調整されている。