人工培養した涙腺から感情起因の涙を流させることに成功 (2/3ページ)
今回の培養された涙腺オルガノイドは、涙腺全体の構造が見事に再現されているばかりではない。感情が揺れ動くと涙を流すことができるのだ。
涙を分泌させる神経伝達物質「ノルアドレナリン」をくわえると、涙で風船のように膨らむことが確認されたそうだ。

credit:Cell Stem cell
・涙が失われる症状の解明に
この研究はもともと、シェーグレン症候群といったドライアイを引き起こす病気の研究にあった。
たとえば涙腺オルガノイドから、目などの感覚器官の発達を制御する「PAX6」という遺伝子を取り除いたところ、細胞がきちんと分化されなくなることが判明した。シェーグレン症候群の原因は、かねてからPAX6の欠陥にあるのではないかと推測されている。
さらに、これまであまり理解されていかなった涙の成分についても新たに分かったことがある。それは導管細胞と腺房細胞から化学成分が異なる液体が分泌されており、これが混ざって涙になっているということだ。