成功するIT化による業務改善。その道筋を作るためにすべきこととは (3/5ページ)

新刊JP

四宮:それがこの本のメッセージのメインの部分になるのですが、やはりIT化を目的化してしまっているところがあるのではないかと思います。

それは最初から「IT化する」ということが目的になってしまっていることもあれば、気づいたらそれが目的化してしまっていたという場合もあります。例えば、業務改善をするために社長の号令で「kintone」を全社導入したけれど、業務改善ではなく「kintone」をどう使いこなすのかが目的になってしまったり、他社が使っているシステムを何も考えずに自社も入れてみようと判断したり、といったことがあります。

本来は業務改善が目的であるはずなのに、IT化することが目的になってしまっている。そうすると、不要なシステムがどんどん増えていくわけです。

――IT化による業務改善を進める上で、旗振り役、推進力となる担当者が必要になると思います。どういう人がその推進役に適していると思いますか?

四宮:まず気を付けないといけないのが、ITにちょっと詳しいからという理由だけで担当者にするみたいな人選をしないことです。確かに知識や業界の動きは詳しいかもしれませんが、その人が本当に業務改善についてしっかり分析をして、課題解決案を出せるのかということは別の話です。

では、どういう人は推進役にふさわしいかと言いますと、3つの欠かせない要素があると思っています。

まずは「顧客目線を持っている人」ですね。社内システムは基本的に社内の業務改善を目的に導入しますが、そのシステムを導入することで、影響がお客様や仕入れ先、パートナー企業といった様々なステークホルダーにも及ぶということをも考えなくてはいけません。

だから、そういった社外の関係する人たちの目線を常に持ちつつ、「この業務の流れの中でお客様にとって不便なところはどこか」などといった事を考えながら、改善ポイントを探さないと、本質的な課題解決に結びついていかないんです。

二つ目は「IT化に取り組む熱量のある人」です。これも大事な要素の一つで、業務改善には二つの力が必要です。

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