橋本奈々未の個人PV「三浦半島」「自撮り」がアイドルのPVとして“異端”に見える訳【乃木坂46「個人PVという実験場」第17回4/5】 (1/3ページ)

日刊大衆

橋本奈々未
橋本奈々未

乃木坂46「個人PVという実験場」

第17回 ドキュメンタリーとアイドルの間 4/5

■方向模索期間における橋本奈々未の個人PV

 幾度か触れてきたように、乃木坂46の個人PVはその初期段階においては、明らかに方向性を模索する時期を経ている。グループのデビュー1年目、2ndシングル『おいでシャンプー』から4thシングル『制服のマネキン』までは、シングルごとに個人PV全体を貫く統一テーマが設けられ、その枠内でクリエイターたちは各メンバーに表現を託してきた。

 その期間にあって、特に3rdシングル『走れ!Bicycle』と、続く『制服のマネキン』収録の個人PV統一テーマはそれぞれ、「ぶらり旅」と「苦手克服」。いずれもTVの紀行番組やバラエティ番組的な趣が強く、後年から振り返れば個人PV史の中でも異質な期間と言っていい。

「ぶらり旅」や「苦手克服」といった統一テーマはまた、いわばメンバーの“素”とされるものを引き出す性格の作品が多くなる。つまり、一般的な意味における「演じる」ことやフィクションを作品に託す枠組みのものではなく、メンバー自身のナチュラルな姿を捉えることに重きが置かれることになる。自然、各個人PVごとのカラーも似通ったものになりやすく、演出を担当するクリエイターごとの色が出にくくもあった。

 だが、双方の個人PVを通じて、この統一テーマが誘発するスタンダードな型からはいささか外れた作品を充てられたメンバーがいた。

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