次世代の「生体ロボット」がさらに進化。情報を記憶し運動能力もアップ (2/4ページ)

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credit: Doug Blackiston, Tufts University

・移動速度が上がり、記憶機能も搭載

 ゼノボット2.0の開発では、スーパーコンピューターを使ったシミュレーションで、最適な形状が探られている。ランダムに生成された数十万の環境を用意し、進化アルゴリズムを通じて、もっとも効率的に作業を遂行することができる形を特定するのだ。

 このおかげで、初代よりもずっと速く移動できるほか、群れで行動することでゴミ(たとえば酸化鉄粒子)を回収したりといった作業も効率よくやってのける。広がって広い範囲をおおったり、毛細血管のように細長くなって移動することもできる。

 それでも、シミュレーションの結果によれば、さらに複雑な行動ができるようまだまだ改善の余地があるとのことだ。

 そしてもう1つ、重要な点は、メモリが実装されていることだ。

 ロボットの重要な特徴は、ある出来事を記憶して、それに基づいて行動を修正できることだ。ゼノボットも同様に、「EosFP」という蛍光レポータータンパク質を利用して1ビット(1と0
)の情報を読み書きすることができる。

 カエル胚の細胞の段階で、2.0にはEosFPタンパク質の情報を持つmRNAが注入されている。ここから作られるEosFPタンパク質は通常緑色に発光するが、390ナノメートルの波長を持つ光で照らすと赤く光る。つまり390ナノメートル波長の光を浴びたという情報を記録できるということだ。

 将来的には、光だけでなく、放射性物質や化学物質、薬剤や病原菌といったものの存在を検出・記録したり、刺激に対応して化合物を放出したり、行動を変化させたりといった応用が考えられるという。
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