英雄も命が惜しい?天下無双の戦国武将・本多忠勝が三度も「死にたくない」と言った本意 (6/7ページ)
当時としてはかなりの高齢者ながらなお矍鑠(かくしゃく)として、平素から鍛錬を欠かさなかった賜物でしょう。
さて、そんな忠勝も戦乱の世が次第に収まりつつある中、武力一辺倒の者たちは次第に居場所すなわち奉公の機会を失っていきます。
「……まぁ、平和なのはよいことじゃが……」
やり切れぬ思いを抱えながら、慶長15年(1610年)10月18日、忠勝は63歳の生涯に幕を閉じたのでした。
エピローグ「もっと生きて、ご奉公したい」以上を踏まえて、忠勝の詠んだ辞世がこちら。
「死にともな 嗚呼死にともな 死にともな
深き御恩の 君を思えば」【意訳】
死にたくない あぁ死にたくない 死にたくない
深き御恩を下さった あなたのことを思うと
何の予備知識もなく、ただこの辞世だけ見ると「何と情けない泣き言を……」と思ってしまいそうですが、これを天下に隠れなき豪傑・本多忠勝が詠んだとなれば話は違います。