ただ腹筋をやってもタテ割れはしない 誤解だらけの筋トレを根本から問い直す本 (1/3ページ)
外出自粛でなまった体を鍛え直したい。たるんだ体をシェイプアップしたい。もっと疲れにくい体を手に入れたい。そんな思いからジムで、自宅で、筋トレをやってみているという人は少なくないだろう。
筋トレといっても、実に様々だ。自分は今何がしたいのか、何の目的でトレーニングしようとしているのか考えなければ、効果は半減してしまう。
トレーニングを根本から問い直す新しい筋トレ本『ロジカル筋トレ』(清水忍著、幻冬舎刊)はこんなチェックテストから始まる。
□「ベンチプレス150キロ」「腹筋1000回」といった人の話を聞くと、そのすごさにあこがれてしまう
□部活動では「腹筋30回」「腕立て伏せ30回」といったお決まりのメニューを何の疑いも持たずにやってきた
□どんなフォームであろうと、筋トレをやらないよりはやるほうがましだから、見様見まねの自己流でやっている
□腹筋をガチガチに硬くすれば、パフォーマンスは上がると思っている
□「このトレーニングにはどんな意味があるのか」なんて考えず、ひたすら無心で汗を流している
この他にもたくさんの項目があるのだが、5つを抜粋した。
いかがだろうか。
著者でありプロアスリートのパーソナルトレーナーとして人気を集める清水忍氏は、この中のひとつでも当てはまれば「ざんねん筋トレ」の危険性大だと指摘する。
トレーニングを始めた当初は目的があったのに、いつのまにか筋トレをやることが目的になっていたり、フィットネスクラブのトレーナーから言われるままにやっていたり。あるいはフォームを気にすることなく、ひたすら筋肉を動かしている。それでは「ざんねん」なまま。そこで本書はロジカルに考えて筋トレをし、効果を最大化するための基礎を教えてくれるのだ。
■誤解だらけかも? 腹筋トレーニング例えば、「腹筋」といえば、筋トレを始めたときにまずここから鍛えようと思う場所だ。
でっぷりした腹をなんとかして、割れた腹筋が見えてくる。