医師らを欺きウサギや猫を出産したと信じ込ませた女性、メアリー・トフトの物語 (2/3ページ)

カラパイア

王の側近で、スイスの外科医で解剖医のナサニエル・セント・アンドレは、出産は体を切開して悪化する病気を治療する医学知識の及ばない超常現象がそもそもの原因だと確信していた。彼は産み落とされたサンプルを王のもとへ持ち帰り、実物を見せたという。

 しかし、かなり大きな疑問があった。というのも、生まれたとされるウサギの何匹かは生後三ヶ月ほどまで成長しているようだった。

 王はさらに別の外科医シリアカス・アーラーズを派遣してもっと詳しく調べさせると、一匹のウサギの直腸に糞があったことが判明した。それを調べると、干し草、コーン、わらの痕跡があった。

 つまり、ウサギは食べ物がとれるほど成長してから、後で膣の中に挿入されたものではないかと思われた。メアリーの家は農家で、ウサギも育てていたのだ。

 メアリーは、畑で農作業をしているときにウサギに驚かされたせいで、こんな不思議な出産が起こったと説明した。 当時は、母親の考え方や感情が子宮の中にいる子供の外見や発達に影響を与えると考えられていた。


Mary Toft: The English Woman Who Gave Birth to Rabbits

・出産を偽装していたことが明らかに

 しかしまもなく、本当はメアリーとその夫が、購入した肉塊やウサギや猫などを彼女の膣に押し込み、いかにも出産したように装ったことが明らかになった。

 11月には、メアリーはセント・アンドレが招いた大勢の調査団に監視され、彼女の主張が検証されたが、これですべてが暴露されることになった。

 その後、メアリーがさらにウサギや肉塊などを産むことはなかった。更にメアリーは死んだ動物を体内に入れたことが原因と思われる感染症のせいで倒れ、意識を失ったりしていた。

「医師らを欺きウサギや猫を出産したと信じ込ませた女性、メアリー・トフトの物語」のページです。デイリーニュースオンラインは、社会などの最新ニュースを毎日配信しています。
ページの先頭へ戻る