顔で賢さは判断できない。知性と顔立ちには関連性がないことが遺伝学研究で明らかに (2/3ページ)
なお、そうした脳と顔の形状に影響する遺伝子は、胚(つまりごく初期の赤ちゃん)の遺伝子活動を制御するゲノム領域にたくさんあったとのこと。
脳と顔の発達がセットで進むことを考えれば、遺伝子の重複は合理的なことだが、あまりにも複雑で、人間の多様性にこれほど幅広い影響を与えるとは予想外だったという。
同じくらい重要なのが、顔立ちと知性の関係性がこの研究によって見つからなかったことだ。脳と顔の形状を左右する遺伝子が重複していた一方で、それらは行動や認知に関係する遺伝子とまったく関係がなかったのだ。
つまりどんなに高度な技術を使ったとしても、顔の作りからその人の行動を予測することなどできないということだ。
顔立ちとその人の行動とに関係があることを裏付ける遺伝的な証拠はないことを確認しました。ですから、それと反対のことを言う似非科学的な主張から、私たちは距離置くとはっきり述べておきますと
とクラース教授は言う。

photo by Pixabay
・顔立ちと精神疾患にかかる可能性も読み取ることは不可能
また顔の作りから統合失調症や双極性障害といった精神疾患にかかる可能性を読み取ることもできないという。
精神疾患のリスクを高める遺伝的変異と脳の形を決める遺伝子に重なりはあるようだが、それらと顔の形状を作る遺伝子とは関係がないとのことだ。