実際には存在するが、人間の目では見ることができない「禁色」とは? (2/4ページ)

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それはアメリカの工学者ヒューイット・クレーン氏らによって、1983年の『On Seeing Reddish Green and Yellowish Blue』という研究で発表されたものだ。

 彼らは、隣り合った赤と緑(あるいは黄と青)の縞模様を被験者に見てもらうという実験を行った。

 このときアイトラッカー(視線の場所や動きを追跡する機器)でそれぞれの色が必ず同じ網膜細胞に進入するよう調整された。たとえば、ある細胞には必ず赤い光が進入し、同時に別の細胞には必ず緑の光が進入するようにしたのだ。

 このようにして色が打ち消し合うメカニズムを回避すると、色彩が縞模様の境界を越えて溢れ出してくる。すると赤と緑が同時に見えるという不思議な色彩体験を味わうことになる。

 そのときの参加者たちは、それが色であることは分かるが、何色と言えばいいのか分からないと報告している。ちなみに参加者の中には、豊富な色の知識を持つアーティストもいたそうだ。

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禁色を見る実験に使用された画像 credit:Life's Little Mysteries

・禁色の存在自体を疑う研究者も

 じつは2006年にもダートマス大学の謝伯讓氏らによって同様の実験が行われている。だが、謝氏らは、禁色の存在を疑っている。

 この実験では、より客観的な結果を得るために、参加者に画面に表示されたカラーマップを見てもらい、形容できない色が見える組み合わせを探してもらった。

 そして最終的に出された結論が、その”くすんだ色”は単一の禁色などではなく、じつのところ2色が混ざったものというものだ。

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