実際には存在するが、人間の目では見ることができない「禁色」とは? (3/4ページ)
これといって変わったところのない色ならば、なぜ1983年の実験で参加者はその色の名称を表現できなかったのだろうか?
謝氏によれば、その理由は中間色が無限に存在するからだという。無限に存在するなら、それを表現する語彙がなかったとしても驚くにはあたらない。しかし名前がないからといって、その色が色空間の中に存在していないわけではない。

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・禁色は存在すると主張する研究者
一方、アメリカ空軍研究所の視覚学者ビンス・ビロック氏は、ここ10年の研究によって、禁色の存在は証明されていると主張する。
謝氏の実験では、決定的に重要なものが使われていなかった。それはアイトラッカーだ。謝氏は参加者に対して、画面に表示される模様に視線を固定するよう指示しただけだった。この場合、網膜まではきちんと固定されない。
ビロックによると、禁色が出現するのは、縞模様が”網膜"に対して固定さており、かつ色のペアがまったく"同じ明るさ"である場合だけなのだという。片方が明るすぎると、謝の実験で報告されたような”くすんだ”オリーブ色が見えてくる。
一方、正しい条件で実験すれば、くすんだ色ではなく、驚くほど”鮮やかな”色が認識されるのだという。それは見たこともない紫色で、ビロックらはブルーイッシュ・レッドと呼んでいる。

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・普通なら絶対にお目にかかれない幻の色
禁色が認識されるメカニズムは現在も研究が続けられているところだ。だが、ビロックは、色の相殺効果は克服できると考えている。