ゆたぼんの「死んだらアカン!」訴えは逆効果? タブーとされるワケ、然るべき対応は (2/3ページ)

リアルライブ

まずは、最後のシグナルとも言えるこうした重大な告白を、聞き逃したり、気まずいからといって流したりすることがないようにしたい。誰かに自分の気持ちを理解してもらうと安心するのと同じように、「死にたい」という気持ちを誰かに打ち明けるだけでも一旦落ち着けるということが多い。

 ​自殺報道による「ウェルテル効果」と「パパゲーノ効果」とは? 辛い気持ちを悪化させないための対処法​​​

 相手が「死にたい」と口にしたら、「そう思ってるんだね」と返すなど、思いを受け止めたことを相手に伝える。こうした、否定も肯定もせず「相手の思いや考えを理解する」という姿勢は、自殺対策支援以外でも、思い悩んでいる人やうつ病などの精神疾患を抱えている人との会話においても重要なポイントとなる。

 「死にたい」という重大な告白を受け、その後もそうした考えに至るまでの詳細などを相手が話してくれる場合は、ただ相手の話に耳を傾けて傾聴する。この時、共感を示す適度な相づちや、沈黙の時間も穏やかに待つなどの姿勢をとり、話しやすい環境を作るのが大切だ。「共感」と言っても、「自分もそう思う」「その気持ち分かる」といった安易な「同調」や「同感」ではなく、あくまでも「相手の感情を理解する」「そういう感情になった経緯を理解する」という感覚が必要だ。相づちは大げさでも相手の話す意欲をそぎ、単調でも興味がないという印象を与えてしまうことがあるため、声のトーンや相づちの種類に変化をつけるようにすると良い。

 つい自分の意見を言いたくなることもあるが、相手の考えを否定する内容である場合が多いため、一旦飲み込んでおくべきである。「相談に乗る」のではなく、あくまで「話を聴いて相手の気持ちを理解する」という姿勢が重要だ。

 こうして、傾聴と共感を意識した会話によって信頼関係が深めることができたら、「自殺はしない」と約束してもらうのが理想的だ。「ダメ」とこちらから一方的に否定するのではなく、本人が「しない」と選択することに意味があり、効力がある。たとえ一度きりの会話だったとしても、自殺を予防する効果が高まるだろう。

「ゆたぼんの「死んだらアカン!」訴えは逆効果? タブーとされるワケ、然るべき対応は」のページです。デイリーニュースオンラインは、社会などの最新ニュースを毎日配信しています。
ページの先頭へ戻る