人間にも特殊能力が使えるかも!コウモリやイルカの超音波能力を利用できるオーディオデバイスを開発 (2/3ページ)
わざわざダミーヘッドが用意されたのは、反響音を「バイノーラル録音」するためだ。これはステレオ録音の一種で、音が人間の鼓膜に届く状況を再現して録音することで、まるでその場にいるかのような臨場感を表現できる。
なお最初に鳴る合成音には人間の耳に聴こえる可聴音よりも高い周波数も含まれている。そこでもう1つのタブレットで処理して、そうした音も聴こえるよう音程を下げる。そして被験者はその音をヘッドホンで聴く(緑線)。

credit: MIWA SUMIYA
・反響音から回転の有無を識別
被験者15人にこの装置を試してもらい、別室のターゲットが回転しているかどうか質問したところ、反響音の音質や音程から見事に識別できたとのこと。静止しているものよりは、回転しているターゲットの方がうまく特定できたという。
将来的には、こうした技術を応用して、視覚障害者の移動を補助するウェアラブルデバイスを開発できるかもしれないそうだ。
なお、今回は特別な音響装置を使って実験が行われたが、目が見えない視覚障害者の中には、舌打ちの音を利用して普段からエコーロケーションを行なっている人たちがいるのだそうだ。
そうした人たちは、エコーロケーションでマウンテンバイクに乗ったり、旅行中に街中を散策したりと、本当は目が見えるんじゃないかと思わせる活動ができるらしい。