再発見された生きた化石「シーラカンス」がまたしても絶滅の危機に直面。魚網にかかるケースが続出 (1/3ページ)

photo by iStock
南アフリカのサメ漁師がマダガスカル沖で思いがけずシーラカンスを捕獲したという。あの「生きた化石」と呼ばれる古代魚だ。
古生代デボン紀に出現し、世界中の水域で生息していたシーラカンスだが、大量絶滅期に全て絶滅したものと考えられていた。ところが1938年、南アフリカのチャルムナ川で現生種の存在が確認され世界を騒然とさせた。
これまで、アフリカ(南アフリカ、コモロ諸島、タンザニア)とインドネシアの深海で発見されているが、じつは今、シーラカンスが捕獲されるケースが増えており、生物学者は彼らが再び絶滅の危機に直面していると懸念している。
・恐竜がいる時代を共に生きた古代魚、シーラカンス
シーラカンスは4億2000万年前にまでさかのぼる古代魚で、約6500万年前に起きた5回目の大量絶滅期(K-Pg境界)で、恐竜とともにすべての種が絶滅したと考えられていた。
ところが、1938年に南アフリカの北東海岸のチャルムナ川沖で現生種(学名 Latimeria chalumnae)が発見され、世界中に衝撃が走った。
特に火山があるために傾斜した地形となっているコモロ諸島付近の海は、過去40年にわたりシーラカンス研究の中心地となってきた。博物館で展示されている標本も、ここで捕獲されたものが多い。