【調査分析】with/afterコロナの働き方で求められるストレス対処法とは? ~「感情的な発散」よりも「前向きな思考」が鍵~ (3/5ページ)

バリュープレス

これらの図は、値が正の方向に大きくなるほどストレスを改善する効果が、負の方向に大きくなるほど悪化させる効果があることを示しています。


[資料: https://files.value-press.com/czMjYXJ0aWNsZSMxODI0MiMyNzIwOTQjMTgyNDJfQ3FhSmZxWEZ0eS5qcGc.jpg ]

「前向きな思考」「気分転換」は、1年後・2年後のストレス低減効果が高い
前向きな思考と、気分転換の効果を見ると、その他のストレスコーピングよりも相対的にストレス軽減効果が大きいことが見て取れます。先行研究(*4)によると、前向きな思考は過剰な緊張状態を緩和し、気分転換は不適応な思考を中断する効果が示されています。分析結果では、1年後、2年後のストレス状態両方にポジティブな効果があることから、ストレスがかかる環境の中でも前向き思考や気分転換ができるようになることは、中長期的なストレスを低減させる可能性が示されました。

「感情的な発散」や「消極的な思考」は、1年後、2年後のストレス状態を悪化させる可能性がある
しかしその一方で、感情的な発散や消極的な思考の効果を見ると、ストレスを悪化させる効果が相対的に大きいことが見て取れます。1年後、2年後のストレス状態両方にネガティブな効果があることから、これらの対処は中長期的なストレス改善にはつながらない対処だと言えるでしょう。

ストレス対処法を改善することで、高ストレス者を49%減少させられる可能性がある
それでは、感情的な発散をするよりも前向きな思考を上手くできるようになると、ストレスはどの程度低減するのでしょうか。データを用いてシミュレーションした結果、これらストレスコーピングが改善した場合、ストレス得点が6.96ポイント改善されることが明らかになりました。

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