ピタゴラスが隠れ住んでいたと伝えられているサモス島の洞窟(ギリシャ) (3/5ページ)
PYTHAGORAS CAVE 2019 - SAMOS (GREECE)
・なぜピタゴラスはこの洞窟で暮らしていたと言われているのか?
一説には、ピタゴラスが洞窟で暮らすようになったのは、当時、サモス島の僭主(せんしゅ)ポリュクラテスから身を隠そうとしたためとも言われている。
僭主とは本来の皇統、王統の血筋によらず、実力により君主の座を簒奪し、身分を超えて君主となる者のことだ。
ポリュクラテスが、ピタゴラスがサモアの若者を堕落させようとしているとして非難したため、逃げ出したというのだ。
またべつの説は、ピタゴラス自身がポリュクラテスの政治形態を認めておらず、僭主と対峙するのを怖れたからというもの。だから、鉢合わせを避けるために、自ら逃げ出したというのだ。
さらに、洞窟での隠遁の原因はポリュクラテスではなく、仲間の哲学者だったという説もある。
ピタゴラスの教えを否定していたミレトスのアナクシマンドロスが、ピタゴラスを不信心者かつトラブルメーカーで、サモスの人々を煽って自分に反旗を翻していると非難した。その結果、ピタゴラスは洞窟に身を隠すはめになったというのだ。