昆虫が痛みを感じない理由は寿命の短さにあった?(米研究) (1/2ページ)

感情的あるいは肉体的な痛みは我々の行動を変化させる決定的な要因となる。痛みを体験することで、その記憶が忌避すべき刺激となって脳に残る。この脳の反応により、未来に経験するであろう痛みを避けるように我々の行動をかえてくれる。
しかし、昆虫はどうだろうか?昆虫には痛みを感じる中枢神経である”痛覚”がないと言われている。その理由は、寿命が短いので痛みを記録する必要がないからだというのが今回の研究だ。
・昆虫は痛点がないとする説
痛みとは高等動物のような長い寿命を持つ生き物が、その生き物の生を全うさせることに一役買っている。いやな経験から学習する能力が、未来を脅かす出来事を避けるチャンスを与えてくれるのだ。
ところが昆虫類には痛覚がないと言われており、これまでの研究からは、少なくとも我々が感じるような痛みを感じることはないという。その理由は、痛みを記録する必要がないくらい、昆虫のライフサイクルは短く、寿命は直ぐに尽きるからだそうだ。
・寿命が短いので痛みを記録し回避する必要がないのか?
米国カリフォルニア州、スタンフォード大学の研究者らがこの説を実証した。
毛虫やバッタは幼虫の時、生きたまま飲み込まれてもその日々の生活を改める必要はない。昆虫たちは体が傷ついていても泣いたり喚いたりせず、いつもどおりの働きをやめないのである。
昆虫のほとんどは、数日で寿命を終える。彼らはどのみちすぐに死んでしまうので痛みを記憶し回避する必要がないのだ。
昆虫たちの活動はあらかじめ組み込まれているロボットのようなものなので、彼らが行動や活動を省みて学ぶことなど、無に等しいというのだ。