大河ドラマ「鎌倉殿の13人」では誰が演じる?北条義時が熱愛した正室・姫の前 (5/8ページ)
(つまり、阿波局の実家である佐々木一族とは顔つなぎ程度につき合い、姫の前の実家である比企一族のバックアップを得たかった意図もあったでしょう)
「ちゃんと正室としてお迎えいたしますからっ!」
「そういう問題じゃありませんっ!」
とまぁ、そんなすったもんだが一年にも及んだと言いますから、二人のことはきっと鎌倉じゅうの噂となっていたことでしょう。
「……また小四郎(義時の通称)がフラれたってよ」
「姫様も、あれだけ惚れられれば女冥利も尽きようが、やっぱり嫌なモノは嫌じゃろうな」
「しかしまぁ、花は咲けば必ず散るもの……その花びらが、小四郎の手に落ちればいいがのぅ」
「どっちが根負けするか、賭けるかい?」
市井の噂にお互いうんざりしていた義時と姫の前。いい加減この問題に決着をつけてもらうべく、二人揃って頼朝公の前に訴え出ました。
「まったく、仕方ないな……」二人の仲介を頼まれた頼朝公(イメージ)
「御殿、どうにか(結婚できるよう、姫の前を説得)して下され!」
「御殿、どうにか(義時が諦めてくれるよう、説得)して下され!」
まったく同じ二人のセリフ、意味は真逆なんだろうな……頼朝公は苦笑い。
「まぁ……そなたらの噂はかねがね聞いておったが……時に小四郎。