米津玄師「死神」の元ネタになっている落語の「死神」ってどんな話し? (6/7ページ)
「目先のカネに目がくらんで、命を売ったバカな男がポックリ死ぬ……まぁ、減俸の気晴らしにさせてもらうぜ」
「そんな……前世の因縁がどうとか言ってたじゃねぇか。そのよしみで何とかならねぇのか!」
哀願する男に、死神は蝋燭を一本渡します。
「仕方ねぇ。コレに火を移すことが出来れば助かるが、さっさとしねぇと火が消えるよ」
「ありがてぇ!」
しかし、蝋燭の火を移すなんて簡単だと思うでしょうが、なにぶん命がかかっており、緊張して手が震えると、意外と上手くいかないものです。
「ホラ、ふれぇ(震え)てると、け(消)ぇるよ……」
「やめてくれよ!お前ェがそうやって声をかけるから、手が震えちまうんだ!」
「ホラ、消ぇるよ……消ぇるよ……」
「あ、消え」
とうとう蝋燭の火が燃え尽きて、男は死んでしまったそうな。
終わりに……というストーリーなのですが、米津玄師さんのプロモーション動画を改めて見ると、歌詞や仕草のどこにどのネタが仕込まれているのか、わかってきてより味わい深いものです。