刀を差すのは禁止!明治時代の「廃刀令」は効力を失わず、実は昭和時代まで続いていた (5/6ページ)
そんな当局の読みは確かに当たり、最初の内は抗議の意味でやたらと刀を持ち歩く者が多かったそうですが、抜く訳でもなく片手がふさがってしまう刀は文字通り「無用の長物」であり、次第に廃れていったのでした。
エピローグそして巨星・西郷隆盛が西南戦争に斃れると、不平士族の闘争は自由民権運動へと姿を変え、その武器も刀から言論へと代わっていきます。
明治時代も半ばに差しかかるころには刀を持ち歩く者などすっかり姿を消したものの、廃刀令そのものはまだ生きていました。
廃刀令に限らず、行政の発した法令や布告というものは、一度出たらきちんと「廃止する」と言わない(その旨の法令や布告を出さない)限りずっと有効なのです。
やがて明治・大正時代を過ぎて昭和に入り、大東亜戦争(太平洋戦争)に敗れた翌昭和21年(1946年)6月3日、占領軍は日本人の武装抵抗を阻止するため政府に「鉄砲等所持禁止令(勅令第300号)」を出させます。
これによって一般人が武器を所持することを禁じられたわけですが、言い換えるとそれまでは、刀を手に持って街を歩くことは法的にはOKだったことになります(明らかに不審なので。職務質問は受けそうですが)。