「あの時助けてもらったアライグマです」道に捨てられていたアライグマを保護したところ、野生に帰した後も会いに来るように (1/5ページ)
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10年前に救ってくれた一家のもとを訪問し続ける野生のリスなど、大人になって自立してもお世話になった人を恋しく思う野性動物は意外と多いかもしれない。
カナダ在住の動物学者ニッキーさんと母親のリンダさんは自然と動物が大好き。そんな母子の元を、ふらりと訪れてくる野生動物がいる。
その気まぐれな動物は、4年前の赤ちゃん時代、道に捨てられていたところを保護し、大きくなるまで面倒をみていた孤児のアライグマだ。
大人になり、野生に戻っていったのだが、当時育ててもらったことを忘れていないようで、時たま実家を訪ねては懐かしそうに甘えてきちゃうんだそうだ。
・道路で赤ちゃんアライグマを発見。受け入れ先なく自宅で保護
カナダで暮らす、動物学者で野性動物写真家でもあるニッキー・ロビンソンさんと母親のリンダさん親子がそのアライグマに出会ったのは2017年のこと。当時まだ赤ちゃんだった彼が無造作に道に捨てられてるのをニッキーさんが発見したのだ。
ニッキーさんはとても小さく今にも死にそうなアライグマを道から救出し、すぐに専門施設や獣医に連絡した。
だが、カナダではアライグマが多数生息しており害獣扱いとなっている。どこにも行き場がなく「当施設は空きがありません」「獣医のところで安楽死させては?」「そのまま拾った道に出しておいては?」というアドバイスしか得られなかった。