幽霊は本当に存在するのか?幽霊探しに奮闘する人々の軌跡を追う (8/9ページ)

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・もし本当に幽霊がいても素人には探すことは不可能
アマチュアのゴーストハンターたちは、心霊研究の最先端をいっていると思いたがるが、実際には、民族学者の言う"オステンション(事実が物語となりうるように、物語は事実となりえる)"や"伝説のつまづき"に関わっているだけなのかもしれない。
これは基本的に、幽霊や超常現象要素などの伝説を人々が語る(演じる)という形だ。民族学者のビル・エリスは、2003年の著書『Aliens, Ghosts, and Cults: Legends We Live』の中でこう指摘している。
ゴーストハンター自身もたいていは、真剣に調査を行い、超自然的な存在にあえて挑み、意識的にドラマチックな形で立ち向かい、安全な場所に戻ってくる。幽霊が本物で、まだ知られていないある種のエネルギーや存在物のようなものだとしたら、その存在は(ほかの科学的な発見と同じように)、専門家によるきちんと管理された実験で発見、実証されるはずで、週末深夜にゴーストハンターがカメラや懐中電灯を持って、廃屋を歩き回るといったことでは見つからない。
このような活動は娯楽のためではなく、現実世界との境界を試し、定義するための真摯な努力なのだ
結局、不鮮明な写真や音、映像が山のように存在するというのに、幽霊の証拠は100年前と同じで、まともなものはなにも出てきていない。
ゴーストハンターが、幽霊の確固たる証拠を見つけられないのには、ふたつの理由が考えられる。
ひとつは、幽霊は存在せず、幽霊証言は心理学、誤認、間違いやデマなどで説明できるというもの。
もうひとつは、幽霊は存在するが、ゴーストハンターが科学ツールやそのための精神状態を備えていないために、立証するのに意味ある証拠を発見することができないから、というものだ。