幽霊は本当に存在するのか?幽霊探しに奮闘する人々の軌跡を追う (7/9ページ)
そのため、心霊研究家が事実と虚構を見分けることがますます難しくなっているのも確かだ。
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・死を乗り越えた肉体的エネルギーは検出できない
幽霊の存在を信じる人の多くは、個人的な体験から信じることが多い。例えば、育った家の中に愛想のいい霊が当たり前のように住みついていたり、ゴーストツアーや地元の幽霊スポットで、怖ろしい思いをしたといった体験だ。
しかし、大半の人は幽霊の存在を裏づけるものは、現代の物理学と変わらないハードサイエンス(化学、物理学、生物学、天文学など)で見つけられると考えている。
アルベルト・アインシュタインは、熱力学の第一法則に基づいて、幽霊の存在を示す科学的根拠を提唱したと広く言われている。
エネルギーが作られず、破壊されることもなく、形が変わるだけだとしたら、死んだとき、私たちの体のエネルギーはどうなるのか? 幽霊のようなものになりうるのだろうか?
一見、理にかなった仮定のように思えるが、基本的な物理学を掘り下げるまではそうではない。答えはしごく単純で、謎でもなんでもない。
人は死んだら、その体内にあったエネルギーは、すべての生物の死後エネルギーと同じように、周囲へと放出される。
エネルギーは熱という形で放たれ、残った肉体はほかの生物に食べられ(埋葬されずにそのまま放置されたら野生動物に、埋葬された場合はさまざまな虫やバクテリアなどに)、植物に吸収される。
ゴーストハンターが使う幽霊探知器で見つけられるような、死を乗り越えた肉体的エネルギーは存在しないのだ。