自衛隊「スパイハンター」が中国に「籠絡」された(1)「こんな時にまたか…」 (3/3ページ)
裁判の原告団も「裁判で違法なプライバシー侵害と断定された住民への監視行為を合法化する法案だ」と足並みをそろえ、注目を集めた。
だが、これは情報保全隊の活動のごく一部にすぎない。公安関係者が続ける。
「情報保全隊は、過去の問題ゆえに大きく誤解されているようだが、実態は防衛省の情報部隊。主任務は外国のスパイらをターゲットとした防諜業務で、言うなればプロの『スパイハンター』だ」
事実、同隊の活動を規定した防衛省の訓令では、とりわけ重きが置かれる防諜(カウンターインテリジェンス)について、こんな記述がある。
〈情報保全業務のうち、外国情報機関による防衛省・自衛隊に対するちょう報(盗聴、窃取、協力者からの情報収集等により、合法非合法を問わず防衛省・自衛隊の情報を不正に入手しようとすることをいう)による情報の漏えいその他の被害を防止する〉
相対するのは、一般の市民ではなく、外国情報機関なのである。生半可なことでは遂行できないミッションだ。プロでなければできないことである。
ところが、そのプロが中国に狙われているというのだ。
時任兼作(ジャーナリスト)
*「週刊アサヒ芸能」9月16日号より。(2)につづく
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