まるで呪文か早口言葉…平安貴族・藤原公任の長すぎる肩書と絶えない苦労 (2/4ページ)
何だか早口言葉か呪文のようですが、肩書を一つずつ分解、ざっくり紹介していきましょう。
別当:ここでは検非違使(けびいし。京都洛中の治安組織)の長
参議:朝議(国政の議論)に参加する官職。現代で言う国会議員
従三位:三位の官位で、正三位の下
行:はさみ言葉。官位が官職よりも高い場合に入れる(ここでは従三位>皇后宮大夫)
皇后宮大夫:皇后のお世話をする部署の長
兼:現代と同じ意味(兼任、兼務)
勘解由長官:地方行政を監査する部署の長
右衛門督:大内裏の門を衛(まも)る役職だが、後に検非違使が兼務
備前権守:備前は現代の岡山県南東部。権守は国司(守)の補佐官
朝臣:朝廷に仕える臣下。正式な官位官職を有する者を指す
……これらの肩書を掛け持ちして(させられて)いた長保元年(999年)当時、公任は34歳、まさに働き盛りでしたが、いくら何でも一人で抱え込み過ぎでした。